数日前に通勤で利用している駐輪場に停めていた自転車が盗まれてしまいました。
私は最寄り駅に併設されている地下駐輪場を普段から利用しており、その日も仕事を終えていつも通りに駐輪場へ向かいました。
しかし、自転車を停めたはずの場所には何もありません。
自転車を盗まれてしまったのは初めてです。一通りの処理を終えると盗難届を出すことも盗難された後にやっておくべきことが意外とあるなと思い、振り返りながらまとめてみました!
盗難されないことが一番なのはもちろんですが、もしも皆さんが盗難の被害にあってしまった場合に少しでも手続きの参考になれば幸いです。
目次
盗難から被害届提出までの流れ
実際に被害届を提出するまでの流れは次のようになります。
1. 周囲の確認と管理者、管理会社への報告
2. 被害届提出の準備
3. 交番、警察署での被害届の提出
ここからはそれぞれの内容について詳しく説明していきます。
・周囲の確認と管理者、管理会社への報告
まずは自転車を停めていた場所の周囲を確認してみましょう。たくさんの人が利用する駐輪場だと勝手に自転車を移動されている可能性が少なからずあります。
もし自転車が見つからない場合は、管理されている駐輪場(管理人さんがいる、月極の契約をしているなど)であればその管理会社、あるいは管理者さんに盗難の可能性を報告しましょう。
この後に行う盗難届提出を受けて警察からの管理会社、管理者への問い合わせがあった際によりスムーズに話が進む助けになると思います。
・被害届提出の準備
上記の報告を経て次は盗難届の提出になりますが、多くの場合でそのまますぐに交番や警察署には向かわずに自宅に戻り、準備が必要になると思います。手続きにはいくつか必要なものがあり、下のリストは実際に交番で被害届を提出した際に必要となったもの、あると便利だったものです。
- 防犯登録用紙の控え
- ハンコ(あるとよい)
- 車体を購入した時の書類(あると便利)
まずは自転車の防犯登録用紙の控えについて説明します。
各県によって書式は異なりますが、被害届の提出には自転車の購入時に行う防犯登録の控えが必ず必要になる場合がほとんどです。東京都の場合は以下のような書類となります。
一般社団法人 東京都自転車商防犯協力会ホームページより引用
この控えがもし見つからない場合は自転車を購入した店舗に問い合わせをしてみましょう。
(紙での保管になっている店舗が多いと思われますので、購入年や日付を伝えて捜索してもらうことになるでしょう。)
防犯登録も個人情報となるため、受け取りには実際に店舗に赴く必要があることが多いです。また、捜索には日数もかかるため、購入時に受け取る防犯登録の控えはしっかり保管しておくことをオススメします!
続いてはハンコの持ち込みについてです。
実際に盗難届を作成してもらう際には押印が必要な個所がありました。いくつか自分自身で記入していく部分がありますが、その記入を誤ってしまった場合の訂正にも押印が必要でした。
しかし、仮にハンコを持ち合わせていなくても、警官さんが用意してくれる墨や朱肉を使って拇印することでも手続きは可能でした。そのため、ハンコがないからといって手続きができないということはないと思います。
最後に購入時の保証書などの書類についてです。
多くの自転車メーカーでは説明書や保証書を用意しています。購入時に記入してもらったこれらの書類には自転車のメーカー名やインチ数、色の名前などが細かく記載されていることが多いです。これらの情報があることで盗難届提出の際のヒアリングがスムーズに進み、自転車の判別に必要な項目をしっかり伝えやすくなります!
以上のことからも防犯登録の控えと購入時の保証書などは一式まとめて保管しておくと、トラブルがあったときに何かと役立ちます。
なお、今回の私の場合は確認を求められませんでしたが、身分証明書は一緒に持っていっておくとよいかと思います。
・交番、警察署での被害届の提出
交番、警察署へ向かう
必要な書類などが揃ったら実際に交番や警察署に向かいましょう。私は今回、交番で手続きを行いました。可能であれば盗難が起こった場所の近隣の交番で被害届の提出をお願いしましょう。その土地に詳しい方がいらっしゃる可能性が高いため、被害にあった場所の説明が伝わりやすいと思います。
まず最初に盗難被害にあった場所の確認から手続きが始まりました。特にこの場所確認は詳しく聞かれるため、細かなところまで伝えられるように整理しておくのがオススメです!関連して施設や駐輪場などでの盗難の場合はその場所の正式名称を調べておくとよいです。
今回の手続きの際は、駐輪場が歩いて行くことのできる距離だったため警官さんが一緒に現場まで確認に来ていただけて、とても親身に相談に乗っていただけました。
盗難についてのヒアリングを受ける
基本的には被害届の作成に必要な事項を警官さんがヒアリングしてくれます。聞かれた項目について答えていけば問題ないです。
私の場合、ヒアリングされたのは大まかに以下の事項でした。
- 自転車のメーカー名(防犯控えに記載あり)
- 自転車の種別(スポーツ、アシスト、一般ママチャリなど)
- タイヤのインチ数
- 車体のカラー
- 判別できる特徴について(ステッカー、カスタムポイントなど)
- 購入時の金額と大体の時価
上記の項目のうちタイヤのインチ数や車体のカラーについては購入時の書類があると記載されていることが多いです。防犯登録の控えには大まかな色(黒、白、赤など)での記載となっているためメーカーの書類に記載の色名だとより詳しく伝えることができると思います。
さらにステッカーやカスタムしていて目立つポイントなどがある場合は詳しく特徴を書いてもらえる部分があるため、詳しく説明できるようにしておき、伝えていただくといいと思います。
個人的に返答を用意をしていなくて困ったのが購入時の金額と時価についてのヒアリングでした。こちらについてはもちろん大雑把な金額で問題ありませんので、手続き前に調べておいてもいいかもしれません。様々にカスタムされている場合はパーツなどの価格も含めて時価を伝えれば問題ないようです。
手続きにかかる所要時間
今回の場合、実際に交番を訪れて被害届の提出が完了するまでにかかった時間は約30分ほどでした。盗難場所の確認やカスタムポイントのお伝えにかかる時間によっては所要時間は前後すると思いますので20分~40分程度かかる想定でなるべく時間に余裕を持って向かっていただくとよいと思います。
被害届の提出後について
被害届の提出後は基本的に警察からの連絡を待つことになります。受理された後の流れや今後の盗難対策としてやっておきたいことをいくつかご紹介します。
被害届の受理番号
提出後数時間から数日で被害届にはそれぞれの受理番号が割り当てられ、その報告の連絡をしてもらえます。この受理番号は問い合わせの際や、メーカーによっては盗難補償の利用に必要となることがあるためしっかり控えておきましょう。
発見されて報告を受けた際の処理
盗難車が発見されるパターンで多いものがどこかに乗り捨てられて、撤去された際に防犯登録の番号が照合されて連絡が来るというものです。
この場合、警察からの発見連絡ではなく撤去自転車の保管場所から通達のはがきが届くこともあるそうです。
保管場所からの通達を受けて引き取りに行く際は被害届の受理番号がないと保管手数料を支払ったうえで自転車を回収することになってしまいます。保管手数料は¥5,000前後になることが多いそうです。そのため、自転車が盗難された場合はなるべく早い段階での被害届提出を行い、受理番号を受け取っておくほうがよいでしょう。
盗難の被害者であるにもかかわらずお金を払わないといけないという事態を避けるためにも被害届の提出手続きはしっかりしておきましょう!
自身で自転車を発見できた場合
自分自身で盗難されてしまった自転車を発見し、取り戻せた場合にも盗難届の解除という手続きが必要となります。
手続きの際は自転車本体を持って交番や警察所に行き、盗難届の届け出の解除をしたいという旨を伝えましょう。
今後の盗難を防ぐために行いたいこと
駅の駐輪場などの長期間、長時間同じ場所に自転車を停めておく環境の場合に注意すべきことがあります。それはいつどの場所で入庫や出庫をしているのかといった行動パターンを把握されるていたことで盗難被害にあった可能性があるということです。
切断などに強い鍵を使用していても行動パターンを把握されていると不在の時間を的確に狙って時間をかけて鍵を破壊されてしまうことがあります。
そのため、今後の盗難を防ぐ手立ての1つとして可能であれば同じ駐輪場内であっても自転車を停める場所を変更することを強くオススメします!少しでも行動パターンを積極的に変えていくことで継続的に狙われることを防ぎましょう。