ピストバイクのカスタムにおいてよく出現する言葉であるギア比とスキッドポイント。
それぞれの意味合いとカスタムする際に簡単に使える早見表、そしてピストバイクの速度計算ツールをまとめてみました!

ピストバイクのカスタムの際にお役に立てば幸いです!
(ギア比とスキッドポイント早見表と速度計算ツールをお使いの方は目次からスキップできます)
ギア比とスキッドポイント
ギア比について
よくカスタムにおいて登場するギア比という言葉。ロードバイクのカスタムでも耳にしますが、ピストバイクの話をするときはより重要な要素となってきます。
ピストバイクは通常の自転車と異なり、ペダルを回す足を止めると後ろの車輪も連動して止まります。つまり後輪が空転しないので走行中は常に足が回っている状態になります。
普通の自転車であれば足を止めて休めることができますが、ピストバイクではペダルを漕ぐときの重さをちょうどよくしておかないと大変です…
このペダルを漕ぐときの重さが数値化されたものがギア比というものです!
- ギア比:(前のチェーンリングの歯数)÷(後ろのコグの歯数)
つまり、〔ギア比=ペダルを一回転させたときに後輪が何回転するかを示す用語〕
例)ギア比2.8ならペダルを一回転すると後輪が2.8周回る
ギア比の設定は自分にとって乗りやすいピストバイクをカスタムするうえで非常に重要です!
ギア比が大きすぎる→漕ぎだしが非常に重くなり加速するのに苦労する・上り坂がきつい
ギア比が小さすぎる→スピードが出てきたときに足を回す速度が速くなりすぎる・下り坂で足が疲れる
自分がピストバイクで走る道や速度域によって足に合わせたギア比を探していきましょう!

記事の後半で登場する早見表と計算ツールが最適なギア比探しの助けになります!
スキッドポイントについて
ギア比についての部分でお話しした通り、ピストバイクはペダルを回す足を止めると後ろの車輪も連動して止まります。
この動きを利用して足をグッと止めて意図的にタイヤを止めつつドリフトのような動きをすることをスキッドといいます。
ピストバイクならではの技でもあり、減速するための手段として使われることもあります。
(必ず前後のブレーキはしっかり装着したうえで楽しみましょう!)
このスキッドという技をやろうかな!楽しもうかな!と思ったときに大事になってくるのがスキッドポイントという考え方です。
- スキッドポイント:ペダルを同じ位置で止めてスキッドしたときに何か所タイヤが削れるかを示す言葉
スキッドポイントはギア比や前のチェーンリング歯数と後ろのコグ歯数の組み合わせによって変わってきます。
例えばギア比が「2.0」だとしたらペダルの位置とタイヤのある部分が常に同じ位置に来ることになる。(ペダルをぴったり一回転させたら、後輪はぴったり2回転する)
スキッドをするときは踏ん張りやすいペダル位置が決まってくるため、スキッドポイントが少ないとタイヤの一部分だけがどんどん削れてしまう。スキッドポイントが多ければ多いほどタイヤをまんべんなく使えるため、この数値は多いことが望ましいです!

スキッドをしたい方はスキッドポイントが多くなるようにカスタムするのが良いです!
早見表
ここでは一般的によく使われる範囲のギア比とスキッドポイントの早見表を掲載しています。

早見表と計算ツールでそれぞれのギア比でどれくらいのスピードが出しやすい組み合わせのなるのかを確認できます!
ギア比早見表
横軸:前のチェーンリングの歯数 縦軸:後ろのコグの歯数

スキッドポイント早見表
★スキッドポイントの数で考えると後ろのコグの歯数を17tか19tにしておくと何かと便利です!
横軸:前のチェーンリングの歯数 縦軸:後ろのコグの歯数
(スキッドポイントが10以上の組み合わせに色付けしています)
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